商品概要
SuperMap 10iのデスクトップGISアプリケーションでは、「SuperMap iDesktop 10i」(テン・アイ)と「SuperMap iDesktopX 10i」(エックス・テン・アイ)の2つの製品を用意しており、
サポート機能や実行環境によりお選びいただけます。双方、サポートする機能とインターフェース、操作方法において多くの部分は共通していますが、以下の点でそれぞれ特色があります。
「SuperMap iDesktop 10i」は従来のバージョンの機能を継承した、.NET FrameworkベースのWindows専用アプリです。リーズナブルな価格体系で提供しております。
「SuperMap iDesktopX 10i」は10iからリリースしたJavaプラットフォームで動作する高性能、クロスプラットフォームアプリとしてWindows版、Linux版を提供しています。
Pythonライブラリを利用した機械学習(AI)、ARマップ等の拡張プラグインをサポートしており、拡張機能として追加することができます。Pythonコーディングによるカスタマイズもサポートしています。
各製品のエディション、拡張プラグインの内容については、以下で紹介する「エディションと拡張プラグイン」をご覧ください。
主な特長
【1本でGIS機能を網羅】
SuperMap iDesktop GISアプリケーションは、データ編集、マッピング、空間解析、レイアウト印刷など豊富なGIS機能をサポートし、
さらに3Dデータの可視化と解析、モデリング・編集(ジオデザイン)機能、AI(機械学習・深層学習)による自動データ生成、空間ビッグデータ分散処理と可視化機能まで、
最新テクノロジーを採用した高性能なデスクトップGISアプリケーションです。標準機能に対して、必要な機能をオプションで追加いただけます。この1本でGISを網羅します。
【CADライクな自在な図形入力・編集】
豊富な図形入力・編集モードを提供し、座標値や距離指定による入力、11タイプのスナップ設定などCADライクに自在で精緻な図形入力・編集環境を提供します。
【インタラクティブな操作で属性情報を主題図に可視化】
インタラクティブな方式で簡単にデータセットの属性情報から主題図、ダイアグラムが作成できます。主題図設定のパラメータを「即時適用」とすることで、
変更した設定内容がリアルタイムで反映され、効率的な主題図作成作業をサポートします。
【Webマップ ― 地理院地図/OpenStreetMap(OSM)/Googleマップを背景図に】
Webマップサービスの地理院地図、OpenStreetMap(OSM)、GoogleマップをWebデータソースとして開いて、背景図としてユーザーデータを重ね合わせて利用できます。
地理院地図はプルダウン方式でベースマップ5項目、主題図30項目から選択できます。Webマップ上ではオプションインストールできる検索ツールで指定住所や目標物に移動できます。
他にも、OGC規格のWMS/WMTS/WFS等のマップサービス、SuperMapサーバー製品「iServer」から配信するマップサービスを開くことができます。
【多様なデータフォーマットのサポート】
ベクタデータ、ラスタデータ、3Dモデルデータは汎用的なファイルフォーマットのインポート/エクスポートに対応しています。
取り込んだデータは、例えば、ポイント⇔ライン、属性⇔テキスト、2Dライン⇔3Dラインのような、各種タイプ相互の変換操作が可能です。
SuperMapでは、1レイヤーでポイント、ライン、ポリゴン、テキストオブジェクトを保存できるCADタイプの「複合データセット」をサポートしており、柔軟なマップデータ作成が可能です。
【広域大容量3Dデータを可視化、3D解析】
システムが提供する地球体を模した「シーン」に各種3Dデータや平面GISデータを組み合わせて、多彩な視覚効果による3D空間シミュレーションを構築できます。
地形DEM、2Dベクタ(高さ属性値対応)、3Dベクタ、ラスタ画像、空撮SfMモデル、点群モデル、サーフェスモデル、ソリッドモデル等を追加できます。
各データは軽快に3D表示するための3Dタイルキャッシュ(OSGB/S3M)への変換ができ、広域大容量の3Dデータの可視化とデータ管理に対応します。
シーンに展開したデータに対して浸水解析、見通し(領域)解析、断面解析などの3D空間解析機能を実行できます。
【BIM/CIMモデル、ドローン(UAV)空撮モデル、レーザー点群、地質体】
BIM/CIMの3Dモデルデータ――地形・地下空間・建物・土木のサーフェスモデルやソリッドモデル、ドローン空撮による3D写真測量モデルのシーンでの表示、
レーザー点群データから3Dタイルキャッシュデータ(OSGB/S3M)への変換と表示などマルチソースの3Dモデルデータをサポートし、他のマップデータと組み合わせて3DGISを構築できます。
Revit、CATIA、3ds Max、SketchUp等の3D CADのデータにも対応しています。モデリング機能「ジオデザイン」により、ソリッドモデルを新規作成、編集、軽量化することができ、
ブール演算処理もサポートします。また、離散3Dポイントから地質体の生成、ボクセルグリッド、TIM(不規則四面体)による空間情報の可視化をサポート。BIM/CIMの設計データ、
UAV/MMSの測量データを統合して、i-Constraction、スマートシティに向けた新しいGISの活用方法を提供します。
【空間ビッグデータの分散処理と可視化】
分散ストレージのHadoop Distributed File System(HDFS)やApache HBaseに接続して、空間ビッグデータの分散管理・処理が可能です。
密度解析、オーバーレイ解析等の解析処理をサポートします。イベント発生地点やPOIのポイントデータの密度をグラフィカルに可視化する機能として、
メッシュ集計図(グリッドタイプ、蜂の巣(六角形)タイプ)、ヒートマップ生成機能を提供しています。また、マップ表示をせずに属性テーブルデータからダイアグラムを作成することもできます。
空間ビッグデータに対して、インタラクティブな操作で迅速に可視化を行い、新たな知見の発掘をサポートします。
【機械学習(深層学習)による自動マッピング】
人工知能(AI)の機械学習、深層学習の技術を地理空間情報と融合させることで航空写真や衛星画像に対する画像認識を実行できます。
教師あり学習により、物体検出(特徴ある地物の検出)、二項分類(対象物か否かを分類)、シーン分類(エリア特徴をメッシュで分類)、
地物分類(エリアを地物毎に分類)等の手法によりデータ採取や主題マップの生成をサポートします。
ドローン(UAV)撮影からSfMを通じて生成した写真測量モデルに対しては建築物底面の自動取得機能も搭載します。
【フローチャートで一連の処理操作をつなぎ合せて自動実行】
データ処理やデータ解析の一連の流れを、分かりやすいフローチャートを使って、ユーザーが作業フローを作成できます。
テンプレートやツールボックスからコマンドをドラッグ&ドラッグすることで自在にチャートを作成、編集することができ、作業フローにはエラーのチェック機構も搭載しています。
複雑なプロセスをたどっていた一連のデータ処理・解析が「ワンクリック」で実行可能になります。作成したフローはテンプレートへの書き出し、
ツールボックスにユーザー定義ツールとして保存、Pythonファイルへの出力で再利用、共有できます。
【インターフェースのカスタムと拡張開発】
[iDesktop] ユーザーインターフェースはMicrosoft Officeのリボン形式で構成しており、スタイルを切り替えたり、機能ボタンの配置、コマンド名、アイコン画像の変更、追加/削除等カスタマイズすることが可能です。
[iDesktop] 拡張プラグイン開発に対応し、一連のデータ処理の自動化やバッチ処理化、業務機能を組み込むなど、プラグインを追加して業務に対応するアプリケーションに作り変えることができます。開発したプラグインは他のiDesktopに組み入れることもできます(.NET Framework動作、C#開発推奨)。
[iDesktopX] Pythonスクリプトによるカスタム開発をサポートし、既存のPythonツールをカスタマイズしたり、ユーザー定義のPythonツールを作成したりすることができます。さらに、可視化モデリングにより、簡単に複数のPythonツールを連続動作するようデータ処理フローを構築することができます。
主な機能
基本機能:データ管理、データ処理、属性操作、マップ作成、主題図作成、シンボル作成、レイアウト印刷、シーン(3D)、機械学習(AI GIS)
SuperMap iDesktop 10i 推奨動作環境
- OS:Microsoft Windows 10/8.1/8/7 シリーズ
Microsoft Windows Server 2008 R2/2012 シリーズ
x64(64ビット)対応版、x86(32ビット)対応版がございます。
- CPU:クアッドコア3.7GHz以上
- メモリ:8GB以上
- ハードディスク:1TB以上
(※3D効果を快適に動作させる環境(参考)CPU:Intel Corei7以上、メモリ:16GB以上、ビデオカード:nVIDIA GTX580/2GB以上、最新ドライバのインストールを推奨します)
SuperMap iDesktop 10i 使用許諾の確認
お客様が本使用許諾契約に含まれるすべての条項に同意する場合のみ、本製品の使用を許諾します。 こちらの使用許諾契約をお読みください。
SuperMap iDesktopX 10i 推奨動作環境
- OS:Microsoft Windows 10/8.1/8/7 シリーズ
Microsoft Windows Server 2008 R2/2012 シリーズ
x64(64ビット)
- CPU:クアッドコア3.7GHz以上
- メモリ:8GB以上
- ハードディスク:1TB以上
(※3D効果を快適に動作させる環境(参考)CPU:Intel Corei7以上、メモリ:8GB以上(64bitOSでは16GB以上)、ビデオカード:nVIDIA GTX580/2GB以上、最新ドライバのインストールを推奨します)
SuperMap iDesktopX 10i 使用許諾の確認
お客様が本使用許諾契約に含まれるすべての条項に同意する場合のみ、本製品の使用を許諾します。 こちらの使用許諾契約をお読みください。
購入の流れ
- 1. ライセンスの方式は「クラウドライセンス」です。
- ・クラウドライセンスは、メールアドレス(ユーザーID)とパスワードでログインして対象のSuperMap製品が利用できるようになるものです。
- ・ログイン情報と使用許諾契約書が納品物となります。
- ・PCを限定せずにSuperMap製品をご利用いただくことができます。
- ・ログインして実際に使用した日数のみをカウントして、実質の使用日数を満たすまで使用を継続することができます。
例:1年間利用契約は365日間有効ですが、その間使用しない日が10日であれば、有効期限はその10日先に延長されます。
- ・クラウドライセンス認証を行うときは、インターネットに接続していることが必要です。
- ・※ログイン操作はインターネット接続環境が必要です。接続できない環境で利用する場合は、別のファイル形式(MACアドレス)にてライセンス提供することも可能です
(ただし、利用するPCは固定、利用の有無に拘わらずライセンス有効期限は固定です)。
- 2. お支払いを完了すると、地図センターネットショッピングよりメールにて、製品ライセンスと製品インストールファイルご提供に関する案内文書(SuperMap製品をお使いいただくまで)のダウンロードURLをお送りします。
- 3. ダウンロードして、案内文書の手順にしたがって手続きを行ってください。
- 利用環境がインターネット接続不可等の理由で「ファイルライセンス」を希望する場合は、案内文書に記載の日本スーパーマップ株式会社の連絡先までご連絡ください。別途、「ファイルライセンス」による手続きの案内文書をお送りします。
※製品ライセンス:ライセンスは、日本スーパーマップ株式会社よりメールで送信いたします。
※製品インストールファイル:日本スーパーマップ株式会社のサイトよりダウンロードいただきます。
その他
-
・ユーザーサポートについて
ご利用期間内は無償サポートサービスを提供します。
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・ご利用期限について
ライセンス期間が満了すると製品がご利用いただけなくなります。