国土地理院撮影の空中写真の一部分だけを引き伸ばして(拡大して)印画紙に出力することができます。引き伸ばしできる倍率は、撮影された写真の原縮尺に対して10倍までです。
米軍撮影の古い写真は、元のフィルムの状態が鮮明ではないため、引き伸ばしの倍率は6倍〜7倍が限度です。また、陸軍撮影の写真については、米軍撮影の写真以上に不鮮明なため、部分引き伸ばしはお受けできません。あらかじめ、ご了承願います。
部分出力の例
写真のどの部分を、どのくらいの大きさに引き伸ばすか、によっては使用できる印画紙のサイズが限定されてしまうことがあります。
例1)赤枠で囲った東京駅付近を2倍に伸ばしたい
赤枠の大きさは約11×11cmなので、2倍に引き伸ばすと約22×22cmの大きさになります。したがって、23×23cmサイズの印画紙にうまく収まります。
例2)赤枠で囲った東京駅付近を3倍に伸ばしたい
赤枠の大きさは約11×11cmなので、3倍に引き伸ばすと約33×33cmの大きさになります。表1より、部分引き伸ばし用の印画紙には33×33cmサイズはありません。したがって、赤枠の範囲をすべて収めるには46×46cmサイズの印画紙を使用する必要があります。
この場合、赤枠で囲った範囲外の部分まで46×46cmサイズの印画紙に出力されることになります。
例3)赤枠で囲った東京駅付近をもっと大きな印画紙に出力したい
この場合、使用する印画紙のサイズにより、引き伸ばしの倍率が変わってきます。
デジタルカメラで撮影された写真の画像サイズについて
平成19年以降に導入されたデジタルカメラで撮影された写真のサイズは、従来のフィルムカメラで撮影されたサイズ(23.00×23.00cm)とは異なり、長方形にですが、デジタルカメラで撮影された写真の一部分を引き伸ばす場合の印画紙は正方形となります。