国土地理院の「1:50,000デジタル標高地形図 東京」は、精密な5mメッシュ標高データを使い、レリーフ表現をして標高で色分けした地図の上に、
地理院地図の画像を重ね合わせた立体感のある5万分1地図です。この地図には、島嶼部を除く東京都の約2/3の範囲が描かれています。
2006年に刊行した「1:25,000デジタル標高地形図 東京都区部」は東京都区部の2万5千分1地形図を重ねたもので、今も根強い人気がありますが、東京23区の全域は入っていませんでした。今回は、23区はもちろん、収録範囲が大幅に拡大しました。
西から東に向かって徐々に標高を下げ、丘陵から台地になり、下町の低地とは崖で接していることがよくわかります。台地や丘陵は、河川により侵食され、谷が樹枝状に分布していることも見てとれます。
地形に関心のある方や学校関係者はもとより、防災を考える上でも1家に1枚は備えておきたい地図です。